ワクチン(子宮頸がん・風疹・RSワクチン)
ワクチン(子宮頸がん・風疹・RSワクチン)
子宮頸がんは子宮の入り口に出来るがんで、ヒトパピローマウィルス(HPV)というウイルスに感染することによって発症します。好発年齢は30-40代とされてきましたが、最近は20代での発症が急激に増えています。子宮頸がんの原因となるHPVは、性交渉によって感染するウィルスで、性交渉の経験がある女性の約8割は50歳までにいちどは感染すると言われているくらい、ごくありふれたウィルスです。多くの場合は自己免疫力で自然に消失しますが、ウィルス感染が排除されずに持続すると、一部に「異形成」といわれる前がん病変やがんが発生すると考えられています。近年では20代後半から30代の若い女性でも発症率が増加傾向にあり、国内でも年間約1万人が子宮頸がんにかかっています。20歳以上の女性の方は定期的に子宮がん検診を受けていただくことを推奨しています。
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)とは、子宮頸がんや尖圭コンジローマなど、ヒトパピローマウィルス(HPV)による疾患を予防するためのワクチンです。現在日本では2価ワクチン(サーバリックス)と、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類が認可されています。当院ではガータシルとシルガード9をお取扱いしています。
ワクチンの種類 | HPV型 | 対象 | 3回接種の時期 | 接種費用(自費) | 定期接種※公費(無料) |
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ガーダシル(4価) | 6、11、16、18型 | 9歳以上の男女 | 2ヶ月後、6ヶ月後 | 1回17,600円※税込表記 | ○ |
シルガード9(9価) | 6、11、16、18、31、33、45、52、58型 | 9歳以上の女性 | 1回30,000円※税込表記 | ○ |
対象:川崎市内にお住まいの小学6年生(相当)~高校1年生(相当)の女子
詳しくは川崎市のホームページにてご確認いただけます。
令和4年4月以降、積極的勧奨が差し控えられていたことにより接種の機会を逃した方への救済措置として、公費(無料)による接種機会が提供されています。
対象:平成9年度生まれ~平成18年度生まれの女性で、過去に子宮頸がんワクチンを合計3回受けていない方
HPVワクチンは半年間に3回接種します。
免疫のない女性が妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると赤ちゃんに先天性風疹症候群という障害を起こすことがあります。風疹は、いちど自然に感染すると一生つづく免疫が体内に作られるため、その後風疹にかかることはないとされています。この免疫は、実際に風疹にかかったことのない人でも、風疹ワクチンを接種することでも作られます。妊娠中は生ワクチンのためワクチンの接種はできません。風疹にかかったことがない、もしくは予防接種を2回受けていない場合は、風疹の抗体検査を受け、抗体がない、もしくは抗体値が低い場合はワクチンの接種をお勧めします。
MRワクチン(はしか/風疹):11,000円(税込)
川崎市在住の方で川崎風しん事業の対象になる方は補助が受けられます。詳しくは川崎市のホームぺージにてご確認いただけます。
RSワクチンは、妊婦さんに接種していただくことで、赤ちゃんのRSウィルスによる感染症の発症および重篤化の予防が可能となります。
詳しくは、日本小児科学会のホームページをご覧ください。
妊娠24週から36週の妊婦さん(効果的な週数は妊娠28週から36週)
※接種後14日以内に出産した場合の有効性は確立しておりません。
妊婦健診時に医師とご相談ください。
受付窓口またはお電話
自費:35,000円(税込)