婦人科
婦人科
女性特有の身体の不調(月経不順、下腹部痛、月経困難症、おりものなど)に対して診察や検査を行っています。また、当院は川崎市のがん検診指定医療機関となっております。
定期的な子宮がん検診をおすすめしています(当院では乳がん検診は実施しておりません)
月経に伴う痛みは、個人差があります。同じ人においても、痛い月と痛くない月があったりします。その他、大人になるにつれて痛みが軽くなってくる場合や、またその逆の場合もあります。
ストレス、月経に対する不安や緊張などの精神的な要因、子宮内膜でつくられるホルモンの影響、子宮内膜症や子宮筋腫などの子宮・卵巣の病気によるものなどがあります。ホルモンが原因となっている場合には、痛み止めや低用量ピル、漢方薬などを使用し、症状を緩和させます。子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因となっている場合は、薬による治療の他、手術が必要となる場合もあり、早めの対策が必要です。また、現時点で子宮内膜症と診断されなくても、生理痛を放置すると子宮内膜症に進展することがあることがわかっています。
PMS(月経前症候群)は、月経の前になると決まって不快な症状が現れ、身体的・精神的に日常生活にまで支障をきたすことをいいます。個人差はありますが月経前、3〜10日前くらいから症状が現れ、月経が始まるとともに軽くなり消失するのが特徴です。
詳しい原因ははっきりとわかっていませんが、女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。黄体期の後半に卵胞ホルモンと黄体ホルモンが急激に低下し、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことがPMSの原因と考えられています。しかし、脳内のホルモンや神経伝達物質はストレスなどの影響を受けるため、PMSは女性ホルモンの低下だけが原因ではなく、多くの要因から起こるといわれています。
一般的な月経周期というのは月経の始まった日から次の月経の開始日前日までの日数を指します。正常な範囲は25日~38日で、月々の変動が6日以内といわれています。個人差はありますが、通常月経が開始してから約2週間は卵胞が育つ時期で卵胞期とよばれ、比較的快適に過ごせる期間です。その後排卵が起きると黄体期と呼ばれ、子宮の内膜を分厚くして妊娠に適した状態にするホルモン(プロゲステロン)が増加します。妊娠しなかった場合は排卵後約2週間で分厚くなった子宮の中の膜がはがれ、次の月経がやってきます
妊娠以外で生理が遅れる主な原因としては、不規則な生活習慣やストレス、多嚢胞性卵巣といった体質などがあります。不規則な生活やストレス下では身体は子孫を残す前にまず自分の身体を守ろうとします。そのため脳から出ている排卵を促すホルモンが出なくなります。
おりものの量や色、においが変化するのは体調・ホルモン周期の変化の他に、雑菌の増殖や性感染症が原因となることがあります。そのままにしておくと、不妊症になったり、感染症が全身に影響することもあります。また、子宮がんや卵巣がんの初期症状の不正出血という場合もあります。
体調の変化で膣内の雑菌やカビ(カンジタ)が一時的に増えたり、クラミジア・淋菌 最近では梅毒などの性感染症が原因なこともあります。早めの治療が必要です。また、おりものが赤い、黒褐色などは血液が変化した不正出血です。ご自身では、おりものが多いと感じていても、正常な場合もあります。
性感染症とは、性交およびそれに準ずる行為(口腔性交など)によって感染する病気のことをいいます。性行為経験があれば誰もが性感染症の可能性を持っています。性感染症の代表的なものとしては、クラミジア(膣)、淋病(膣)、性器ヘルペス、尖形コンジローマ、梅毒、トリコモナス、HIVなどが知られています。また、子宮頸がんの原因の一つでもあるHPV(ヒトパピローマウイルス)も性行為によって感染します。女性の場合、ほとんどの性感染症は自覚症状がないため、知らないうちに感染していて、相手にも感染させているという怖い状況があります。特にクラミジア感染症に感染すると、不妊症の原因や流産・早産の原因にもなります。ほとんどの性感染症は治療可能な病気ですのでご相談ください。早期に発見、治療することで感染拡大を防ぐことにもなります。病気の状況に応じて、抗生物質の内服や点滴、膣錠、塗り薬などで治療していきます。
更年期とは月経がなくなる「閉経」の前後5年、つまり10年にも及ぶ女性ホルモンが大きく変動する期間を差し、女性なら誰もが経験する時期のことです。(閉経は1年間月経がなくなった状態のことを差します。)この期間に現れるさまざまな症状により日常生活に支障をきたしてしまう場合「更年期障害」と言います。この時期女性ホルモンが急激に減少することが原因ですが、その他、加齢による身体変化や、もともとの考え方の癖や性格といった心理的な要因、また親の介護や子供の受験、職場で責任のある位置につくようになったなどの社会的要因により発症のしやすさが異なるため症状として現れない人、少しは感じるけれども日常生活には支障はない人などもいて、個人差が大きいことが特徴です。また更年期障害が原因で離職する人も多く、近年女性の就労率が上がる中、社会的な問題になりつつあります。まずは一緒に対処法を考えましょう。
【プラセンタ注射】
プラセンタ注射は、更年期障害の治療に効果があるとされています。ヒト胎盤を原料とした製剤で、多種アミノ酸やミネラルを含みます。ホルモンやタンパク質は、製造過程で全て除去されるため、ホルモン製剤ではありません。プラセンタ注射は、衰えていた卵巣の働きを助け、ホルモンバランスを整えます。血行促進・造血・疲労回復などの働きが複合的に作用して、更年期障害の症状を緩和していきます。
メルスモン1A(自費) 1,100円(税込)
メルスモン2A(自費) 2,200円(税込)
※初回の診察時には別途診察料がかかります。
※更年期症状がある方は保険診療が可能な場合がございます(45~59歳の女性)。
いずれも医師による処方と定期的な検査が必要です。当院では年に1回の子宮頸がん検診、半年に1回の血液検査を行います。
診療内容(税込) | 金額 |
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トリキュラー | 3,000円 |
マーベロン | 3,000円 |
ファボワール | 2,500円 |
ピル服用中の血液検査(半年に1回・自費) | 4,000円 |
保険適用の低用量ピルの扱いもございます。
性交後なるべく早く(72時間以内)の受診をすすめています。正しく服用することで、妊娠する可能性を低くすることができます。(自費)高校生以下の方は必ず保護者同伴です。
※夜間・時間外の対応はしておりませんので、診察時間内に電話(044-853-1103)でご連絡ください。
診療内容(税込) | 金額 |
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レボノルゲストレル | 8,000円 |
母体保護法に基づき人工妊娠中絶を行っております。全身麻酔を使用しての処置となり、麻酔が十分に覚めた後の帰宅となります。妊娠週数によって、処置時間や方法・費用が異なりますので処置日やご希望日はご来院の上ご相談ください。
期間 | 金額 |
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~9週6日 | 110,500円 |
10週0日~10週6日 | 130,500円 |
11週0日~11週6日 | 160,500円 |
子宮頚がんの99%は、HPV感染が原因とされています。自費(5,000円税込)にて検査します。HPVワクチンが開発され予防も可能となり、2009年にわが国でも承認(保険適用外)されました。
これから妊娠をお考えの方を対象とした検査です。
旅行や結婚式などの日程に生理が重なりそうな場合、生理の予定を前後に調節できます。(自費)