目次
妊娠後期の特徴
赤ちゃんの成長: 肺が発達し、呼吸の準備が整います。体重も増え、出産に備えて脂肪が蓄えられます。
ママの体の変化: お腹が大きくなり、呼吸が苦しくなる、腰痛やむくみが出やすい、頻尿になるなど、様々な症状が現れることがあります。
出産の準備: 産院で出産の準備を進めたり、ベビー用品の準備を進めたりと、出産に向けての準備が始まります。
妊娠後期に気を付けるべき食事
妊娠中期と同じです。
妊娠後期の運動は問題ない?
妊娠中期と同じです。
妊娠後期の胎動が減った、大丈夫?
妊娠後期に胎動が減ったと感じることは、多くの妊婦さんが経験することです。赤ちゃんが大きくなり、子宮の中が狭くなってくるため、以前のように活発に動くスペースが少なくなってくるからです。
胎動が減ったからといって、必ずしも赤ちゃんに何か異常があるわけではありません。 ただし、以下の点に注意して、気になる場合は早めに医師に相談しましょう。
胎動が減ったと感じるときの対処法
胎動を数える: 1日のうちに、ある決まった時間帯に胎動を数えて記録してみましょう。
安静にする: 横になってリラックスし、胎動を感じやすい姿勢をとってみましょう。
何か刺激を与える: お腹を優しくさすったり、甘いものを食べたりして、赤ちゃんの反応を見てみましょう。
医師に相談: 胎動がいつもより明らかに少ない、または、全く感じない場合は、すぐに医師に相談しましょう。
胎動が減った原因として考えられること
胎児の成長: 胎児が大きくなり、動くスペースが狭くなった。胎児の成長遅延、胎盤機能不全などが考えられる場合もあります。
その他の原因
赤ちゃんの睡眠: 赤ちゃんも睡眠をとるため、胎動が少なくなることがあります。
羊水の量: 羊水が少ない場合、胎動が少なく感じる場合があります。
医師に相談する目安
1日の胎動回数が大幅に減った
数時間、全く胎動を感じない
いつもと違う種類の胎動
お腹が張ったり、痛みを感じたりする
胎動を数える方法
カウント法: 1時間あたりに何回動くかを数えます。
キックカウント法: 10回動くのにどのくらいの時間がかかるかを数えます。
胎動を数えるときの注意点
同じ時間に数える: 毎日同じ時間帯に数えることが大切です。
安静な状態で数える: 横になってリラックスした状態で数えましょう。
数える時間を決める: 30分や1時間など、数える時間を決めておきましょう。
記録をつける: 数えた回数を記録しておくと、変化に気付きやすくなります。
妊娠後期の陣痛を見分ける方法は?
妊娠後期になると、出産が近づき、陣痛と似たようなお腹の張りや痛みを感じる機会が増えてきますよね。陣痛と見分けるのは少し難しいかもしれませんが、いくつか見分けるポイントがあります。
痛み方と間隔
陣痛: 規則的に痛みが増し、間隔が短くなっていくのが特徴です。
前駆陣痛: 不規則な痛みで、時間や強さが一定ではありません。
痛みを感じる場所
陣痛: 子宮から始まり、背中や腰に広がることが多いです。
前駆陣痛: お腹の真ん中あたりに感じることが多いです。
痛みと行動の関係
陣痛: 痛みを感じると、体を丸めたり、呼吸が速くなったりと、何らかの行動を起こすことがあります。
前駆陣痛: 痛みを感じても、普段通りの行動ができることが多いです。
その他
羊水の破水: 陣痛が始まる前に、羊水が破水することがあります。
出血: 出血がある場合は、すぐに医師に連絡しましょう。
陣痛と見分けるための表
項目 陣痛 前駆陣痛
痛み 規則的で強くなる 不規則で弱い
間隔 短くなる 一定しない
場所 子宮から始まり、背中や腰に広がる お腹の真ん中
行動 痛みを感じると何か行動を起こす 普段通りの行動ができる
その他 羊水の破水、出血 なし
陣痛かな?と思ったら
落ち着いて様子を見る: まずは落ち着いて、痛みや間隔を記録してみましょう。
病院に連絡: 陣痛が規則的に強くなってきたり、破水した場合は、すぐに病院に連絡しましょう。
準備を整える: 入院に必要なものを準備しておくと、慌てずに済みます。
陣痛と間違えやすいもの
お腹の張り: 子宮が収縮することで起こるお腹の張りです。陣痛の前兆として現れることもあります。
ブラクストンヒックス陣痛: 偽の陣痛とも呼ばれ、本物の陣痛と似たような痛みを感じることがあります。
注意: 陣痛かどうか判断に迷う場合は、必ず医師に相談しましょう。
妊娠後期の出血は危険?
妊娠後期の出血は、決して軽視できないサインです。出血の原因は様々で、胎児やお母さんの健康に影響を及ぼす可能性があります。
出血の原因
前置胎盤: 胎盤が子宮の出口を覆っている状態です。
常位胎盤早期剥離: 胎盤が子宮から剥がれてしまう状態です。
子宮頸管ポリープ: 子宮の出口付近にできたポリープが原因で出血する場合があります。
性行為による出血: 性行為が原因で少量の出血が起こることがあります。
出血の量や症状によって危険度が異なります
少量の出血: 性行為後など、少量の出血であれば、様子を見ても良い場合もありますが、必ず医師に相談しましょう。
大量の出血: 経血よりも多い出血、赤黒い出血、おりものに混じった鮮血など、大量の出血は危険信号です。
痛みを伴う出血: 下腹部痛や腰痛を伴う出血は、早産や胎盤の異常を示す可能性があります。
羊水が出たような感覚: 羊水が破水している可能性があります。
出血時の対処法
安静にする: すぐに横になり、体を動かさないようにしましょう。
出血量や様子を記録: 出血量や色、痛みなど、詳しく記録しておきましょう。
病院に連絡: 必ず医師に相談し、指示に従いましょう。
パニックにならない: 落ち着いて、冷静に対応しましょう。
妊娠後期の出血は、決して自己判断せず、必ず医師に相談することが大切です。
出血が起きた場合の注意点
出血量が多い場合は、医院に連絡しましょう。
出血の色や量、伴う症状を医師に詳しく伝えましょう。
妊娠後期の出血は、早産や流産、母体への出血などのリスクを伴うため、早期の受診が重要です。
妊娠後期の切迫早産とは?
妊娠後期に起こる切迫早産について、詳しく解説します。
妊娠後期の切迫早産とは?
妊娠22週0日から36週6日までの間に、赤ちゃんが生まれる時期が早まる可能性が高い状態を「切迫早産」といいます。
具体的には、以下の状態が考えられます。
規則的な子宮収縮: お腹が張る感覚が一定の間隔で繰り返し起こる
子宮頸管の短縮や開大: 子宮の出口にあたる子宮頸管が短くなったり、開いてしまったりする
これらの状態が認められると、早産につながるリスクが高まります。
切迫早産の原因
切迫早産の原因は、まだ完全に解明されていませんが、以下のような要因が考えられています。
感染症: 性器感染症、尿路感染症など
多胎妊娠: 双子や三つ子など、複数の赤ちゃんを妊娠している場合
早産歴: 過去に早産を経験している場合
子宮の異常: 子宮筋腫、子宮頸管無力症など
絨毛膜羊膜炎: 胎盤と羊膜に炎症が起こる病気
生活習慣: 過度な運動、ストレス、喫煙、飲酒など
切迫早産の症状
お腹の張り: 規則的な痛みを伴う場合もあります。
出血: 少量から大量まで、様々な出血があります。
腰痛: 下腹部痛とともに感じることがあります。
破水: 羊水が漏れる感覚があります。
切迫早産の診断
医師は、以下の検査を行い、切迫早産かどうかを診断します。
超音波検査: 子宮の大きさ、胎児の成長、子宮頸管の長さを確認します。
NST(非侵襲性胎児心拍数モニタリング): 胎児の心拍数と子宮収縮の関係を調べます。
子宮頸管の長さの測定: 子宮頸管が短くなっているかを確認します。
切迫早産の治療
切迫早産の治療は、症状の程度や原因によって異なります。
安静: ベッド上で安静にすることが基本です。
薬物療法: 子宮収縮を抑える薬剤を投与します。
切迫早産になった場合
切迫早産と診断された場合は、医師の指示に従い、治療に専念することが大切です。また、精神的なストレスを軽減するために、家族や友人、医療スタッフに相談することも大切です。
もし、妊娠中に少しでも気になることがあれば、すぐに医師に相談しましょう。
注意点
この情報は一般的な情報であり、個々の症状や状態に当てはまるとは限りません。
妊娠中の不調を感じたら、必ず医師にご相談ください。