
授乳のカタチに、ひとつだけの正解はありません。
こんにちは。川崎市・鷺沼の産婦人科、鷺沼産婦人科です。出産を控えた方、そして育児中の方、毎日本当にお疲れさまです。
妊娠中から産後にかけて、多くの方が「どうやって授乳していこう?」と悩みます。「母乳で育てなければいけないの?」「ミルクだと愛情不足?」「混合はどう進めるの?」と不安になることもあるでしょう。
このページでは、母乳・混合・完全ミルク、それぞれの特徴や選び方を助産師の視点からお伝えします。メリットと気をつけたい点を知り、お母さんと赤ちゃん、ご家族に合う方法を一緒に考えていきましょう。
母乳育児外来・産後ケアのご相談、ご予約はお電話で承ります。受付時間 9:00~16:30(日曜・祝日を除く)
このようなときは、早めにご相談ください
- 38.5℃以上の発熱がある
- 乳房のしこり・赤み・痛みが強い、または悪化している
- 授乳のたびに強く痛む、傷がつらい
- 赤ちゃんがうまく吸えない、授乳量や体重増加が心配
- 授乳や育児の不安が強く、眠れない、気持ちが落ち込む
症状が強い場合や判断に迷う場合は、次の健診まで待たずにご連絡ください。緊急性があると感じる場合は、救急受診もご検討ください。
1. 母乳育児|赤ちゃんとお母さんに合うペースで

母乳育児は、赤ちゃんへの最初のプレゼントと言われることもあります。一方で、母乳の出方や赤ちゃんの吸い方には個人差があります。始めからうまくいかなくても、お母さんの努力不足ではありません。
母乳育児のよいところ
- 赤ちゃんの健康を支える:特に初乳には免疫に関わる成分が含まれ、赤ちゃんを感染症などから守る働きを支えます。
- お母さんの回復を助ける:赤ちゃんが吸う刺激によって子宮の収縮が促され、産後の体の回復を助けます。
- ふれあいの時間になる:抱っこや授乳を通して、肌と肌が触れ合う時間を持てます。
- 外出時の準備が少ない:調乳用品を持ち歩く必要がなく、授乳できる環境があればすぐに与えられます。
知っておきたい大変なところ
- 授乳の負担がお母さんに偏り、睡眠不足や疲労につながることがあります。
- 飲んだ量が目で見えないため、母乳が足りているか不安になることがあります。
- 乳房の張り、しこり、乳頭の傷、乳腺炎などのトラブルが起こることがあります。
産後すぐから十分な量が出るとは限りません。完全母乳を希望している方も、必要に応じてミルクを補いながら始めることがあります。母乳量や赤ちゃんの体重を確認しながら、無理のないペースを一緒に見つけていきましょう。
「母乳が足りているか不安」「うまく吸わせられない」「乳房が痛い」というときは、母乳育児外来で個別に相談できます。
2. 混合育児|家族と一緒に続けやすい形を

「母乳も大切にしたいけれど、家族にも授乳してほしい」「母乳だけで足りているか心配」というとき、母乳と育児用ミルクを組み合わせる混合育児が選択肢になります。
混合育児のよいところ
- 家族も授乳に参加できる:パートナーやご家族も授乳を担当でき、育児を分担しやすくなります。
- ミルクを飲んだ量がわかる:哺乳瓶で与えたミルクの量は確認できます。ただし、母乳を含めた総量は体重増加や排泄なども合わせて見ます。
- お母さんの休息を確保しやすい:夜間の授乳を交代するなど、ご家庭の生活に合わせやすくなります。
知っておきたい大変なところ
- 母乳とミルクの割合を常に同じに保つのは難しく、赤ちゃんの成長や生活に合わせて変化することがあります。
- 授乳のたびに、哺乳瓶の洗浄・消毒や調乳の準備が必要です。
- ミルクの足し方や授乳間隔によっては、母乳の分泌に影響することがあります。
「疲れたときだけミルク」「夜間は家族がミルクを担当」など、ご家庭に合う使い方があります。一方、母乳を続けたい場合は授乳間隔の調整が必要なこともあります。退院後の生活をイメージしながら、希望するバランスをご相談ください。
「ミルクをどのくらい足せばよい?」「哺乳瓶を嫌がる」など、混合育児のお悩みも母乳育児外来で相談できます。
3. 完全ミルク|前向きな選択肢のひとつ

最初から、または途中から「完全ミルク」を選ぶことも、赤ちゃんとご家族に合った大切な授乳のカタチです。母乳かミルクかだけで、愛情の大きさが決まることはありません。
このような理由で選ばれることがあります
- お母さんの体調や治療を優先したい
- 授乳の負担を家族と分担し、休息を確保したい
- 上のお子さんのお世話や仕事復帰など、生活に合わせたい
- 母乳育児を続けることが心身の負担になっている
お薬を使用する場合でも、授乳を続けられることがあります。処方薬を自己判断で中止したり、母乳をすぐにやめたりせず、医師・薬剤師へご相談ください。
メリットと気をつけたい点
- メリット:家族も授乳でき、飲んだ量を把握しやすく、お母さんの休息や治療を優先しやすくなります。
- 気をつけたい点:ミルク代や哺乳瓶などの費用、調乳・洗浄・消毒の手間がかかります。
- 安全な調乳:製品に記載された濃度・温度・保存方法を守り、飲み残しは再利用しないようにしましょう。
育児用ミルクは、赤ちゃんの成長に必要な栄養を考えて作られています。目を見て声をかけ、抱っこしながら授乳する時間は、母乳でもミルクでも大切なふれあいの時間です。ミルクの量や回数が心配なときも、遠慮なくご相談ください。
完全ミルクの方も、量・回数・体重増加・赤ちゃんの様子について母乳育児外来で相談できます。
4. あなたらしい授乳のカタチを見つけるために
授乳方法の選び方に、たったひとつの正解はありません。お母さんと赤ちゃんができるだけ穏やかに過ごせ、赤ちゃんの発育を確認できる方法が、そのご家族に合う方法です。
「母乳にこだわりすぎて、毎日がつらい」「ミルクにしたけれど、本当はもっと吸わせてあげたかった」など、気持ちが揺れることもあります。鷺沼産婦人科では、妊娠中は助産師外来、産後は母乳育児外来や産後ケアでご相談をお受けしています。
最初は母乳で、途中から混合やミルクへ変えてもかまいません。反対に、混合から少しずつ母乳の割合を増やす場合もあります。その時々の体調、赤ちゃんの発育、家庭の状況に合わせて柔軟に変えていくことも、立派な育児の工夫です。
選ぶときに確認したいこと
- 赤ちゃんの体重増加、尿・便の回数、授乳後の様子
- お母さんの体調、睡眠、乳房の状態、気持ちの負担
- 家族が授乳や家事・育児を分担できるか
- 仕事復帰や外出など、今後の生活リズム
- どの方法なら無理なく続けられそうか
授乳量や体重増加を自己判断だけで決めるのが難しいときは、助産師と一緒に確認しましょう。
5. 鷺沼産婦人科の母乳外来・産後ケア
「相談するほどのことかわからない」という段階でも大丈夫です。授乳の技術だけでなく、お母さんの休息や心身の状態、赤ちゃんの発育も含めてサポートします。
授乳を個別に相談したい方
母乳育児外来・日帰りショート型
経験豊富な助産師が個別に対応し、乳房ケア、授乳・沐浴・育児相談、赤ちゃんの体重・排泄・皮膚の観察などを行います。母乳だけでなく、混合・完全ミルクのお悩みもご相談いただけます。
川崎市の産後ケア日帰りショート型の助成を利用できる場合があります。対象・料金・持ち物・利用条件は詳細ページをご確認ください。
休息を取りながら相談したい方
産後ケア入院
授乳や育児の不安がある、産後の疲れが強い、睡眠を取りたい、ご家族のサポートを受けにくいといった方に、宿泊しながらケアを提供します。
当院で出産された方の延泊のほか、退院後の再入院、他院で出産された方も利用できる場合があります。利用条件や空室状況があるため、事前にお電話でご相談ください。
母乳育児外来・産後ケアの相談予約
ご希望のケア、現在の困りごと、出産日、当院または他院での出産かをお伝えください。川崎市の産後ケア事業を利用する場合は、予約時に承認番号の確認があります。
受付時間:9:00~16:30(日曜・祝日を除く)
まとめ|どの方法を選んでも、困ったときは頼ってください

授乳は、長い育児の始まりです。母乳・混合・ミルクのどれを選んでも、お母さんが納得し、赤ちゃんの成長を見守りながら無理なく続けられることが大切です。
「うまく吸わせられない」「乳房が痛い」「ミルクの量がわからない」「気持ちがつらい」など、どのような悩みも一人で抱え込まずご相談ください。
鷺沼・川崎市周辺で育児を頑張る皆さまが、穏やかな気持ちで育児のスタートを切れるよう、スタッフ一同、心を込めてサポートします。
授乳や産後の困りごとをご相談ください
母乳・混合・ミルクのどの方法でもご相談いただけます。利用したいケアが決まっていない場合も、お電話で状況をお聞かせください。
記事について
本記事は一般的な情報の提供を目的としています。授乳方法や必要なミルク量、受診の必要性は、お母さんと赤ちゃんの状態によって異なります。個別の判断が必要な場合は、医師・助産師へご相談ください。
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鷺沼産婦人科

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