妊娠中期は、つわりが落ち着き始める一方で、胎動、お腹の張り、体重の変化など、新しい疑問が増えやすい時期です。
このページでは、妊娠16週から27週頃によくある疑問を、気になるカテゴリーから確認できます。症状や妊娠経過には個人差があるため、心配なことがある場合は次回の健診を待たずにご相談ください。
このような症状は、次回の健診を待たずにご連絡ください
- 性器出血がある、または水っぽい液体が流れ続ける
- 安静にしても治まらない腹痛や、規則的・頻回なお腹の張りがある
- 発熱、強い頭痛、見え方の異常、急な息苦しさなどがある
- 感じていた胎動が明らかに少ない、弱い、または感じなくなった
症状の強さや妊娠週数によって対応が異なります。迷う場合も自己判断せず、かかりつけの産婦人科へご相談ください。大量の出血、意識が遠のく感じ、強い呼吸困難などがある場合は、救急要請を含めた緊急受診をご検討ください。
診療時間内に電話で相談する 044-853-1103
※診療時間外で緊急性がある場合は、WEB予約を待たず、救急医療機関への受診または救急要請をご検討ください。
つわり・妊娠中期の体調について
妊娠中期は、いつからいつまでですか?
妊娠期間の区分には表現の違いがありますが、一般に妊娠14週頃から27週6日までを妊娠中期と呼びます。このページでは、妊娠16週から27週頃に起こりやすい変化を中心にご案内します。
妊娠中期のつわりは、いつまで続きますか?
つわりは妊娠12~16週頃までに軽くなる方が多い一方、妊娠中期まで続く方もいます。症状の強さや終わる時期には個人差があり、「中期になれば必ず治まる」とは限りません。
食べられるものを少量ずつ取り、水分も一度に多く飲まず、少量をこまめに取ると楽なことがあります。におい、空腹、疲労など、ご自身の症状が強くなるきっかけを避け、休息をとりましょう。
妊娠中期まで吐き気や嘔吐が続く場合、受診したほうがよいですか?
次のような場合は、脱水や別の病気が隠れていないか確認する必要があります。早めに産婦人科へご相談ください。
- 水分をほとんど取れない、飲んでも吐いてしまう
- 尿の量が減った、尿の色が濃い、口が強く乾く
- 体重が減り続ける、立ちくらみや強いだるさがある
- 腹痛、発熱、強い頭痛など、吐き気以外の症状を伴う
必要に応じて、血液・尿検査、点滴、吐き気止めなどを検討します。市販薬やサプリメントだけで対応せず、使用前に医師・薬剤師へご確認ください。
妊娠中期に起こりやすい体の変化は?
お腹が大きくなることやホルモンの変化により、腰痛、便秘、胸やけ、こむら返り、息切れ、動悸、皮膚のかゆみなどを感じることがあります。多くは妊娠に伴う変化ですが、症状が強い、急に悪化した、日常生活に支障がある場合は健診時または早めにご相談ください。
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胎動について
胎動は、いつ頃から感じますか?
多くの方は妊娠16~24週頃に胎動を感じ始めます。初めての妊娠では20週を過ぎてから気づくこともあります。胎盤の位置、赤ちゃんの向き、妊婦さんの感じ方などによって、気づく時期には個人差があります。
妊娠24週になっても一度も胎動を感じない場合は、かかりつけの産婦人科へご相談ください。
初めての胎動は、どのように感じますか?
初めは「お腹の中で泡がはじける」「魚が泳ぐ」「蝶が羽ばたく」ような、ごく小さな動きとして感じることがあります。週数が進むにつれ、蹴る、押される、ぐるりと動くような感覚が分かりやすくなります。
落ち着いて横になっていると気づきやすいことがありますが、感じ方は人それぞれです。
胎動は、1日に何回あれば正常ですか?
正常な胎動の回数を一律に決めることはできません。特に感じ始めの時期は日による違いがあり、規則的でないこともあります。週数が進んでからは、回数だけではなく「いつもの赤ちゃんの動き方」を知ることが大切です。
医療機関から胎動カウントの方法を指示されている場合は、その方法に従ってください。
いつもより胎動が少ない・弱いと感じたら?
すでに感じていた胎動が明らかに少ない、弱い、感じなくなった、または普段のパターンと違うと感じた場合は、次の日まで待たず、かかりつけの産婦人科へご連絡ください。
家庭用ドップラーで心音が聞こえても、赤ちゃんの状態が良好とは判断できません。家庭用機器による確認だけで受診を遅らせないようにしましょう。
胎動の変化を電話で相談する 044-853-1103
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お腹の張り・切迫早産について
妊娠中期のお腹の張りは、よくあることですか?
疲れたときや動いたあとなどに、一時的にお腹が硬く感じられることがあります。横になって休む、水分を取るなどして治まるか確認しましょう。
ただし、張りが規則的・頻回に起こる、徐々に強くなる、休んでも治まらない場合は、切迫早産などの確認が必要になることがあります。
切迫早産とは、どのような状態ですか?
日本では、妊娠22週0日から36週6日までに出産となることを早産といいます。切迫早産は、規則的な子宮収縮に加えて子宮頸管の変化などがみられ、早産となる可能性が高まっている状態です。
症状だけでは判断できないため、診察や超音波検査などで子宮頸管の状態を確認し、妊娠週数や症状に応じて治療・生活上の指示を検討します。
お腹の張り以外に、注意する症状はありますか?
次の症状がある場合は、早めにかかりつけの産婦人科へご連絡ください。
- 性器出血、血の混じったおりもの
- 水っぽい液体が流れ続ける、破水かもしれないと感じる
- 下腹部痛、腰痛、下へ押されるような感覚
- 規則的・頻回な張り、休んでも治まらない張り
診療時間外の連絡先や受診方法は、あらかじめかかりつけ医療機関の案内をご確認ください。
早産を防ぐために、自分でできることはありますか?
早産にはさまざまな原因があり、生活上の工夫だけで必ず防げるものではありません。定期的な妊婦健診を受け、感染症や持病がある場合は適切な診療を受けることが大切です。喫煙・受動喫煙も避けましょう。
立ち仕事、長時間の移動、重い物を持つ作業などの調整が必要かどうかは、仕事内容や妊娠経過によって異なります。症状がある方、早産歴や多胎妊娠などのリスクがある方は、担当医へ個別にご相談ください。
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妊婦健診・検査について
妊娠中期の妊婦健診は、どのくらいの頻度で受けますか?
標準的には、妊娠23週までは4週間に1回、妊娠24週から35週までは2週間に1回の受診が推奨されています。ただし、妊婦さんや赤ちゃんの状態によって受診頻度は変わります。担当医から指示された日程で受診してください。
妊娠中期の健診では、何を確認しますか?
問診・診察に加え、一般に次のような項目を確認します。
- 体重、血圧、尿たんぱく・尿糖など、お母さんの健康状態
- 子宮底長、腹囲など、妊娠経過の目安
- 超音波検査による赤ちゃんの発育、胎盤の位置、羊水量など
- 妊娠週数に応じた血液検査、血糖検査など
実施する検査や時期は、医療機関の方針と妊娠経過によって異なります。超音波検査ですべての病気や形態を確認できるわけではありません。
妊娠糖尿病とは?いつ検査しますか?
妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて見つかった糖代謝の異常です。胎盤から出るホルモンの影響で血糖が上がりやすくなるため、生活習慣だけが原因ではありません。
一般に妊娠初期に加え、妊娠24~28週頃にも血糖のスクリーニングを行います。スクリーニングで基準を超えた場合は、診断のための検査を行います。診断された場合は、食事の調整や血糖測定を行い、必要に応じて薬物療法を検討します。
妊娠糖尿病は、お母さんや赤ちゃんにどのような影響がありますか?
血糖が高い状態が続くと、お母さんでは妊娠高血圧症候群など、赤ちゃんでは大きく育つことや出生後の低血糖などのリスクが高まることがあります。適切に血糖を管理することで、合併症のリスクを下げることが期待できます。
食事量を自己判断で極端に減らさず、産婦人科・糖尿病専門医・管理栄養士の指導に沿って管理しましょう。
鷺沼産婦人科の妊婦健診・4Dエコー・分娩について
当院では、妊婦健診時にご希望の方へ4Dエコーの撮影も行っています。ご希望の場合は、妊婦健診時に医師へお伝えください。追加料金はかかりませんが、赤ちゃんの向きや羊水の状態によって見えづらい場合があります。
妊婦健診の内容・頻度、4Dエコー、胎児精密超音波検査は産科ページから、自然分娩・無痛分娩・和痛分娩・計画分娩・里帰り分娩は分娩案内からご確認いただけます。
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体重管理・食事について
妊娠中の体重は、どのくらい増えるのが目安ですか?
妊娠全期間の体重増加の目安は、妊娠前のBMIによって異なります。
| 妊娠前の体格 |
BMI |
妊娠全期間の目安 |
| 低体重 |
18.5未満 |
12~15kg |
| 普通体重 |
18.5以上25.0未満 |
10~13kg |
| 肥満(1度) |
25.0以上30.0未満 |
7~10kg |
| 肥満(2度以上) |
30.0以上 |
個別対応 |
これは一律の達成目標ではありません。多胎妊娠、つわり、持病、赤ちゃんの発育などによって適切な増え方は異なります。急な増減やむくみなどがある場合も、担当医へご相談ください。
妊娠中期の食事で意識したいことは?
特定の食品だけに偏らず、主食・主菜・副菜を組み合わせることが基本です。肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質、鉄、カルシウム、葉酸を含む食品をバランスよく取りましょう。
食べづわりなどで間食が必要な場合は、食事を小分けにする方法もあります。妊娠糖尿病や体重管理について指示がある方は、自己流で食事を制限せず、個別の指導に従ってください。
妊娠中は、どの食品に注意が必要ですか?
- 食中毒:肉や加熱が必要な食品は中心まで十分に加熱し、調理器具の衛生や保存温度にも注意します。
- リステリア:未殺菌乳や加熱していないナチュラルチーズ、生ハム、スモークサーモンなど、冷蔵で長く保存され加熱せず食べる食品に注意します。
- 魚介類の水銀:魚は栄養価の高い食品ですが、一部の大型魚は種類と摂取頻度に注意が必要です。厚生労働省の案内を参考にしてください。
- アルコール:妊娠中は飲酒を避けてください。安全といえる量は確認されていません。
- カフェイン:コーヒーだけでなく、お茶、エナジードリンク、チョコレートなどにも含まれます。含有量を確認し、取り過ぎを避けましょう。
持病や食物アレルギーがある方、サプリメントを利用したい方は、医師や管理栄養士へご相談ください。
水分は、1日2リットル飲む必要がありますか?
全員に一律の量が必要というわけではありません。食事に含まれる水分、気温、活動量、体格、吐き気の有無などによって必要量は変わります。のどの渇きや尿の色・量を目安に、無理のない範囲でこまめに水分を取りましょう。
心臓・腎臓などの病気で水分量の指示がある方は、その指示を優先してください。水分が取れない、尿が極端に少ない場合はご相談ください。
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運動・日常生活について
妊娠中期に運動をしてもよいですか?
妊娠経過に問題がなく、担当医から制限を受けていない方は、ウォーキング、マタニティヨガ、水泳などの適度な有酸素運動を行えることがあります。運動中に無理なく会話できる程度を目安にし、暑い環境や転倒・接触の危険が高い運動は避けましょう。
妊娠前に運動習慣がなかった方が新しく始める場合や、持病・合併症がある場合は、事前に担当医へご確認ください。
運動を中止して相談したほうがよい症状は?
運動中に次の症状が出た場合は中止し、医療機関へご相談ください。
- 性器出血、破水のような液体
- お腹の張り、下腹部の圧迫感や痛み
- 立ちくらみ、強い頭痛、胸痛、息苦しさ
- ふくらはぎの痛みや腫れ
- 胎動の減少・消失
仕事や家事は、どの程度まで続けられますか?
妊娠経過が順調であれば、体調に合わせて仕事や家事を続けられることが多いです。ただし、同じ姿勢が長く続く、重い物を扱う、休憩を取りにくい、夜勤があるなど、負担の内容は人によって異なります。
張り、出血、痛みなどがある場合は無理をせず休み、担当医へご相談ください。必要に応じて、勤務時間や作業内容の調整について職場と相談しましょう。
妊娠中期を安心して過ごすために大切なことは?
- 指示された間隔で妊婦健診を受ける
- 症状や胎動の変化を記録し、気になることは相談する
- 休息・睡眠を確保し、無理な食事制限や運動をしない
- 処方薬を自己判断で中止せず、市販薬・サプリメントも使用前に確認する
- 緊急時の連絡先と受診方法を家族とも共有しておく
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妊婦健診・4Dエコー・分娩についてご案内しています
妊婦健診や4Dエコー、分娩方法について確認したい方は、各案内ページをご覧ください。
気になる症状がある場合は、次回の健診を待たずにご相談ください。予約時には、妊娠週数と現在の症状をお伝えください。
電話受付時間:9:00~16:30(日曜・祝日を除く)
記事の監修
監修:鷺沼産婦人科 院長 漆畑 博信 医師
投稿日:2026年11月21日
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としています。個別の診断や治療に代わるものではありません。症状がある場合や受診判断に迷う場合は、医療機関へご相談ください。